2026/05/15

毎朝84万人が丸の内へ向かう — 国勢調査で千代田区への通勤流動地図を作成しました

国勢調査のデータを使って、関東各地から千代田区への通勤者数をインタラクティブな地図で可視化するサイトを作りました。

https://marunouchi-commut.onchange.workers.dev

きっかけ

大手町、丸の内、有楽町——千代田区のこの一帯に、関東のどこからどれだけの人が毎朝集まってくるのか、ふと気になったことがきっかけです。

国勢調査には「従業地・通学地による人口集計」という項目があり、どの市区町村からどこへ通勤しているかが5年ごとに全国規模で記録されています。総務省統計局が e-Stat(政府統計の総合窓口)でオープンデータとして公開しており、誰でも無償で利用できます。このデータを使えば、千代田区への通勤流動を市区町村単位で地図上に描けると思い、作り始めました。

見えてきたこと

2020年時点で、千代田区への通勤者数は関東だけで約84万人です。横浜市や川崎市、さいたま市といった大都市からの流入が多いのは予想どおりでしたが、地図をひとつひとつ確認していくと、人口の少ない市からも想像以上に多くの人が毎朝この街を目指していることに気づきます。

2010年・2015年・2020年の3時点を切り替えて比較できるようにしたところ、全体の通勤者数は76万人→79万人→84万人と一貫して増加していることがわかりました。都心再開発の波がデータにも表れています。

2020年データの読み方

ひとつ注記しておきたいのが、最新の2020年データについてです。

国勢調査は5年ごとに10月1日時点の状況を記録します。2020年10月といえば、新型コロナウイルス感染症による最初の緊急事態宣言が解除されたあとにあたります。テレワークが急速に普及し、通勤の概念そのものが揺らいだ時期です。

「10月1日時点で千代田区に通勤している」という定義に照らすと、この年のデータは平常時とは異なる条件下で収集されている可能性があります。2015年から2020年にかけての増減を見るときは、コロナ禍という特殊な文脈を念頭に置いてほしいと思います。

使い方

地図上の市区町村をタップすると、通勤者数・全体シェア・順位・直前調査年との増減が表示されます。スマートフォンで自分の街を探してみてください。

https://marunouchi-commut.onchange.workers.dev